陸上競技を始めると、
「流しをやっておいて」
と言われることがあります。
しかし、
- 流しは何のためにやるのか
- 何割くらいで走ればいいのか
- 何を意識すればいいのか
までは意外と教わらないこともあります。
今回は、私が高校生を指導する中で考えている「流し」について解説します。
流しを行う目的
私が流しを行う目的は主に2つです。
① 動きの確認
一つ目は動きの確認です。
流しは全力疾走ではありません。
だからこそ、自分の動きを確認しやすくなります。
- 腰の切り替え
- 接地
- 足首の形
- 腕振り
- 力み
など、自分の課題を確認する時間として活用できます。
② 神経系への刺激
二つ目は神経系への刺激です。
ジョグだけではスプリントの動きは出ません。
流しを入れることで、
「速く動くための準備」
を行うことができます。
試合前やスピード練習前に流しを行うのはこのためです。
流しは何割で走ればいいのか
よく聞かれる質問です。
私は70〜80%程度を目安にしています。
ただし、もっと大切なことがあります。
それは、
「自分が一番きれいに走れる出力で走ること」
です。
100%に近づくと力んでしまう選手もいます。
逆に出力が低すぎると、本来確認したい動きが出ません。
私は数字そのものより、
「自分が一番良い動きを出せる出力」
を重視しています。
流しで何を確認すればいいのか
正直に言うと、
私は全部見ます。
- 腰の切り替え
- 接地
- 足首
- 加重
- 腕振り
どれも重要です。
ただし、毎回全部を確認しているわけではありません。
その時に自分が一番課題だと思っている部分を確認します。
例えば、
腰の切り替えが課題なら腰を見る。
接地が課題なら接地を見る。
流しは技術確認の時間だからです。
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流しで失敗している選手の共通点
① 競争をしてしまう
流しは勝負をする時間ではありません。
しかし、隣の選手と競争し始める選手がいます。
そうすると、
本来確認したかった動きよりも、
「勝つこと」
が目的になってしまいます。
流しは練習です。
レースではありません。
② 何も考えずに走っている
もう一つ多いのがこれです。
ただ走って終わる。
しかし、それでは流しの価値は半減します。
今日は何を確認するのか。
どこを見るのか。
それを決めて走るだけでも流しの質は大きく変わります。
私自身が昨日の流しで確認していたこと
久しぶりにスプリント練習を行った際、
私が確認していたのは
- 腰の切り替え
- 腕と足のタイミング
でした。
半年ぶりのスプリント練習だったため、
タイムやスピードではなく、
まずは動きが残っているかを確認したかったからです。
結果として、
思ったより腰の切り替えは残っていました。
改めて動画を見返すと、
自分が感じていた感覚と実際の動きには違いがあることも分かりました。
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まとめ
流しは単なるウォーミングアップではありません。
私にとって流しは、
「動きを確認する時間」
です。
何割で走るかも大切ですが、
それ以上に
「何を確認するのか」
が重要です。
今日の流しで、自分は何を確認するのか。
ぜひ一度考えてみてください。
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