「接地が前に着いている」
高校生の動画を見ると、よく感じることがあります。
そして選手自身も、
「接地が前ですね」
と話すことがあります。
しかし私は、
「接地を後ろにしろ」
とは言いません。
なぜなら接地は原因ではなく、結果だからです。
今回は、なぜ接地が前になってしまうのかについて書いてみようと思います。
接地が前とはどういう状態なのか
私が接地が前だと判断するのは、身体の軸より前で足が地面に着いている状態です。
この状態になると、ブレーキが掛かります。
前へ進みたいのに、一度減速してしまうのです。
もちろん接地が前になること自体は問題です。
しかし私は、接地そのものよりも、その前に何が起きているのかを考えます。
私は接地を原因だと思っていない
接地が前になっている選手を見ると、
「接地を直そう」
と考える人がいます。
しかし私はそう考えていません。
なぜなら接地は結果だからです。
接地が前になっているということは、その前の動作に問題があります。
私は接地そのものではなく、
・重心
・腰の切り替え
・身体の使い方
を見ています。
高校生に一番多いパターン
高校生に一番多いのは、
頑張ろうとすることです。
速く走りたい。
前へ進みたい。
強く走りたい。
そう考えた結果、足を前へ出します。
そして力いっぱい地面を蹴ろうとします。
しかし実際には逆です。
蹴ることで重心が下がります。
重心が下がると身体は前へ進みにくくなります。
すると身体を支えるために、さらに足を前へ出さなければなりません。
その結果、接地はさらに前になります。
つまり、
進まない
↓
もっと頑張る
↓
もっと蹴る
↓
重心が下がる
↓
接地が前になる
↓
さらに進まない
という負の循環が始まります。
私は高校生の動画を見ると、この循環に入っている選手をよく見ます。
本人はサボっているわけではありません。
むしろ頑張っています。
しかし頑張る方向が間違っているのです。
腰の切り替えを知っていても起きる
接地が前になるのは初心者だけではありません。
腰の切り替えを理解している選手でも起きます。
その場合は、
腰の切り替えのキレ
または
腰の切り替えを始めるタイミング
に原因があります。
切り替えが遅い。
切り替えのキレが足りない。
すると足が前に残ります。
そして結果として接地も前になります。
私は動画を見る時、
「接地が前だな」
と思うことがあります。
しかし頭の中では、
「接地が前だ」
ではなく、
「腰の切り替えが遅いな」
「切り替えのキレが足りないな」
と考えていることがほとんどです。
「接地を直そう」としても直らない
接地が前になっている選手ほど、接地を意識し始めます。
後ろで着こう。
真下で着こう。
ブレーキを減らそう。
しかし多くの場合、それだけでは改善しません。
なぜなら接地は結果だからです。
原因が残っている以上、結果だけを変えることはできません。
腰の切り替え。
重心の位置。
力の出し方。
そちらを改善しなければ、接地も変わりません。
私が選手に言うこと
接地が前になっている選手に対して、
私は
「接地を後ろにしろ」
とは言いません。
言うとすれば、
「軸の真下に入れろ」
です。
そしてそのために、
腰の切り替え
重心の位置
力の出し方
を見直します。
接地だけを見ていても、本当の原因は見えないからです。
まとめ
接地が前になっている選手は多くいます。
しかし私は、接地そのものを原因だとは考えていません。
頑張りすぎている。
蹴りすぎている。
重心が下がっている。
腰の切り替えが遅い。
腰の切り替えのキレが足りない。
そういった原因が先にあります。
そしてその結果として、接地が前になります。
私は接地を見ています。
しかし本当に見ているのは接地ではありません。
接地の前にある動きです。
接地は原因ではなく結果だからです。
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