最近はスマートフォンで簡単に動画を撮れるようになりました。
陸上競技でも、動画を撮ること自体は珍しくありません。
練習中に撮る。
試合中に撮る。
SNSへ投稿する。
そういう光景もよく見かけます。
しかし、私は昔から少し不思議に思っていました。
同じように動画を撮っているのに、伸びる選手と伸びない選手がいるのです。
なぜでしょうか。
動画を撮ることと成長することは違う
動画を撮ること自体には大きな価値はありません。
動画を見ることにも、そこまで大きな価値はありません。
極端な話をすると、
撮る
↓
見る
↓
終わり
では何も変わりません。
SNSへ投稿して満足することもできます。
フォームを見て「なるほど」と思うこともできます。
しかし、それだけでは成長には繋がりません。
動画は答えを教えてくれる道具ではないからです。
動画の本当の役割
私は動画の本当の役割は、
「主観と客観のすり合わせ」
だと思っています。
人は意外と自分のことを正確に見られません。
自分では押せていると思っている。
自分では前に進んでいると思っている。
自分では良い動きができていると思っている。
でも動画を見ると違うことがあります。
逆に、
今日は全然ダメだった。
そう思っていたのに、動画を見ると意外と良かった。
そんなこともあります。
私は今でもあります。
だから動画はフォームを見るためだけの道具ではありません。
自分の感覚が正しいのか確認するための道具です。
動画は現実を見せてくれる
動画は答えを教えてくれません。
ただ、現実は見せてくれます。
だから動画を見た後が大切です。
なぜこうなったのか。
どこに違和感があるのか。
何が原因なのか。
次に何を試すのか。
そこまで考えて初めて動画に価値が生まれます。
動画を見ても伸びない選手
動画を見ても伸びない選手はいます。
その選手たちは動画を見ています。
でも、そこで終わります。
「ああ、こんな動きだったんだ」
で終わります。
現実は見た。
でも行動は変わらない。
それでは成長しません。
動画を使って伸びる選手
一方で伸びる選手は少し違います。
動画を見る。
違和感を探す。
原因を考える。
次の練習で試す。
うまくいかなければ修正する。
また試す。
動画はそのための材料になります。
だから伸びる選手は、
動画を見ているのではありません。
動画を使っています。
試合当日に分かること
私は試合当日にも動画を撮ることがあります。
その時に見ているのはフォームそのものではありません。
主観と客観の差です。
自分では良いと思った。
動画を見ても良かった。
自分では少しズレたと思った。
動画を見てもズレていた。
こうした差が小さいほど調子が良いことが多いです。
逆に差が大きい時は、感覚と現実が噛み合っていません。
動画はそのズレを教えてくれます。
まとめ
動画を撮る人はたくさんいます。
動画を投稿する人もたくさんいます。
でも、動画を使う人は意外と多くありません。
動画は答えを教えてくれる道具ではありません。
主観と客観をすり合わせるための道具です。
現実を見て、
違和感を見つけて、
原因を考えて、
試して、
修正する。
その繰り返しが成長に繋がります。
だから私は動画を撮ります。
フォームを見るためだけではありません。
自分を正しく知るためです。
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