私は試合が終わると、できるだけ早く選手に話を聞くようにしています。
その姿を見て、
「もう分析しているんですね」
と言われることがあります。
確かに分析もしています。
しかし、実は最初にやっていることは動画を見ることではありません。
選手に
「どうだった?」
と聞くことです。
試合直後にしか回収できない情報がある
動画は後からでも見られます。
しかし、試合直後に選手が感じていたことは後から取り戻せません。
例えば、
・緊張していたのか
・力んでいたのか
・体が重かったのか
・どこかに痛みがあったのか
・思った通りに走れたのか
・途中で何を考えていたのか
こういった情報は時間が経つほど曖昧になっていきます。
だから私は試合が終わったらできるだけ早く話を聞きます。
最初に聞くのは「どうだった?」
私が最初に聞くことは決まっています。
「どうだった?」
です。
特別な質問ではありません。
まずは選手自身がどう感じたのかを聞きます。
その中で、
「スタートは良かったと思いました」
「後半から動かなくなりました」
「思ったより力んでいました」
など、選手なりの認識が出てきます。
そして私は、その話を聞きながら気になる部分を掘り下げていきます。
最初に私が話してはいけない
私が最初に自分の意見を言わない理由があります。
例えば試合直後に、
「スタートが悪かったな」
と私が言ったとします。
すると選手は、
「スタートが悪かったんだ」
という方向で考え始めます。
本当は、
・中盤に違和感があった
・後半で急に動かなくなった
・接地の感覚がいつもと違った
かもしれません。
しかし、最初に指導者が答えを言うと、その情報が出てこなくなることがあります。
だから私はまず選手の話を聞きます。
選手が何を感じていたのか。
何を考えていたのか。
そこを知りたいのです。
動画だけでは分からない
私は動画をよく見ます。
しかし、動画だけで全てが分かるとは思っていません。
動画で分かるのは客観的な事実です。
一方で、選手の感覚は主観です。
もちろん両者が一致しないこともあります。
例えば、
選手は前傾できていたと思っている。
でも動画を見ると起き上がっている。
こういうことは普通にあります。
その場合、私は動画の方を正しい情報として扱います。
しかし、だからといって感覚を無視するわけではありません。
むしろ、
「なぜ本人は前傾できていると思ったのか」
を考えます。
感覚が間違っていたことも一つの情報だからです。
私が知りたいのは結果だけではない
試合結果。
動画。
タイム。
もちろん大切です。
しかし私が本当に知りたいのは、
選手がその走りをどう認識していたのか
です。
なぜそう走ったのか。
何を感じていたのか。
何を考えていたのか。
そこまで分かって初めて原因を考えることができます。
だから私は試合後すぐに話を聞く
私は試合後すぐに分析を始めます。
でも最初にすることは動画を見ることではありません。
「どうだった?」
と聞くことです。
動画は後からでも見られます。
しかし、その時に感じたことは後から取り戻せません。
だから私は試合直後に話を聞きます。
原因を探すために。
そして次の改善につなげるために。
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