思考をやめた瞬間が終わりだと思う

指導論

私は選手を見ていて、

「終わったな」

と思う瞬間があります。

それは負けた時ではありません。

自己ベストが出なかった時でもありません。

引退した時でもありません。

思考をやめた時です。

私は結果だけで選手を評価していない

例えば、地区大会で負けた選手がいたとします。

それだけで評価は決まりません。

その選手が、

何を考えていたのか。

どんな準備をしてきたのか。

どんな改善をしてきたのか。

私はそこを見ています。

逆に言えば、結果が良くてもそれだけでは評価しません。

なぜなら結果だけでは、その選手が本当に持っている力を出し切ったのか分からないからです。

もったいないと思う選手

指導していて一番もったいないと思うのは、

フィジカルを持て余して考えない選手です。

速くなる可能性がある。

伸びる可能性がある。

それなのに考えない。

改善しない。

そこに私はもったいなさを感じます。

才能には価値があります。

指導者にとって才能はロマンです。

「この選手はどこまで行くんだろう」

そう思わせてくれる選手は確かにいます。

だからこそ、その才能を使わないことがもったいないのです。

結果が出ないことより、考えないことの方が気になる

結果が出ないこと自体は仕方ありません。

競技ですから、努力しても負けることはあります。

思ったような結果が出ないこともあります。

私自身も県選で11.61でした。

決して満足できる結果ではありません。

しかし、

キレが足りなかった。

体力が足りなかった。

という仮説は立っています。

だから次があります。

改善できます。

試してみたいことがあります。

私は結果が悪かったことよりも、

何も考えずに終わることの方が気になります。

10.87の選手が教えてくれたこと

私が指導した10.87の選手もそうでした。

もし彼が考え続けて、

改善し続けて、

それでも12秒台のまま終わったのなら、

私は悔しかったと思います。

「私が伸ばせなかった」

そう考えたはずです。

しかし、

考えない。

改善しない。

そのまま終わるのであれば、

感じるのは悔しさではありません。

もったいなさです。

その選手が持っていた可能性を使い切れなかったからです。

思考は可能性を残す

私はよく動画を見ます。

試合後に選手へ話を聞きます。

原因を考えます。

改善策を探します。

それは分析が好きだからではありません。

どうせやるなら良くなった方が面白いからです。

そして何より、

思考は可能性を残します。

考えている限り、

改善できます。

挑戦できます。

次があります。

私にとって本当の終わり

私にとって本当の終わりは、

負けることではありません。

記録が出ないことでもありません。

思考をやめることです。

考えることをやめた瞬間、

改善は止まります。

成長も止まります。

だから私は考え続けます。

選手にも考えてほしいと思っています。

結果が出るかどうかではありません。

持っている可能性を使い切るために。

思考をやめないために。

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