考える選手は伸びる。でもそれだけでは足りなかった

指導論

私はこれまで、

「考える選手は伸びる」

と思っていました。

実際、自分で考えられる選手は伸びることが多かったからです。

しかし指導を続ける中で、ある違和感を覚えるようになりました。

考えているのに伸びない選手がいたのです。

今日は、その違和感から気付いたことを書いてみたいと思います。

考えているのに伸びない選手がいた

その選手たちは決して怠けているわけではありません。

動画も見ます。

練習を振り返ります。

自分なりに課題も見つけています。

むしろ真面目な選手ほど、その傾向がありました。

ただ、彼らには共通点がありました。

課題が多すぎるのです。

スタートも直したい。

接地も直したい。

腕振りも直したい。

姿勢も気になる。

筋力も必要だと思う。

すると、全部を同時に改善しようとします。

しかし結果として、どれも中途半端になってしまうことが少なくありませんでした。

私自身も一つずつ改善する

実はこれは陸上だけの話ではありません。

私自身、ブログ運営でも同じです。

記事タイトルも直したい。

カテゴリーも整理したい。

内部リンクも見直したい。

プロフィールも修正したい。

やることはいくらでもあります。

ですが、私はよく

「一つずつお願いします」

と言います。

同時に進めると、何も終わった気がしないからです。

一つ改善する。

一区切りつく。

達成感がある。

そして次へ進む。

私はこの流れがとても大切だと思っています。

課題には相性がある

もちろん、課題は必ず一つでなければならないわけではありません。

例えば、

脱力と腕振り。

この二つは互いに関係しています。

リラックスして腕を振ることは、脱力にもつながります。

そのため同時に取り組んでも大きな問題はありません。

しかし、

腕振りと接地。

これは難しくなります。

意識する場所が違うからです。

上半身と下半身。

腕振りを意識すると接地がおろそかになる。

接地を意識すると腕振りが雑になる。

どちらも中途半端になってしまうことがあります。

私は選手に課題を与えるとき、

「何を直すか」

だけでなく、

「何を同時にやるか」

も考えています。

コーチの価値は優先順位付けにある

以前の私は、

コーチの役割は問題を見つけることだと思っていました。

しかし今は少し違います。

問題を見つけるだけなら、選手自身でもできます。

動画を見れば気付けることもあります。

本当に難しいのは、

「今は何を改善するべきか」

を決めることです。

課題を見つけることよりも、

課題を整理すること。

そして優先順位を付けること。

私はそこにコーチの価値があると思っています。

考えるだけではなく、改善できる選手へ

私は今でも、

「考える選手は伸びる」

と思っています。

ただ、それだけでは足りません。

本当に伸びる選手は、

課題をたくさん見つける選手ではなく、

今取り組むべき課題を選べる選手です。

そして、

改善して、

確認して、

また改善する。

そんなサイクルを回しています。

私はこれからも、

選手に考えることを求めます。

ただ、それ以上に、

「今は何をやるべきか」

を整理できる選手を育てたいと思っています。

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