「インターハイに行きたい」だけでは弱い

指導論

私は選手によくこう聞きます。

「高校3年間で何を成し遂げたい?」

すると、

「インターハイに行きたいです」

「東北大会に出たいです」

という答えが返ってきます。

もちろん素晴らしい目標です。

でも、私はそこで必ずもう一つ質問をします。

「それは何cm?」

「それは何秒?」

です。

目標は数字になった瞬間に行動へ変わる

意外とここで答えられない選手は多いです。

私はインターハイを目指すこと自体を否定しているわけではありません。

むしろ大賛成です。

ただ、目標がそこだけだと少し弱いと思っています。

なぜなら、今日何をすれば良いかが見えないからです。

例えば、

「175cm跳びたい」

という目標があったとします。

すると、

今年は何cm必要か。

今月は何cm必要か。

今日は何を改善するのか。

まで考えることができます。

目標は数字になった瞬間から行動へ変わります。

未来は当てるものではなく決めるもの

私は以前、MAS監査という仕事をしていました。

社長と一緒に将来の目標を考える仕事です。

その中でよく言われた言葉があります。

「そんなの分からないよ」

確かにその通りです。

未来なんて分かりません。

コロナのような出来事もあります。

景気も変わります。

でも私は、

状況なんて変わって当たり前だと思っています。

だから未来を当てようとは思いません。

決めるんです。

実際に担当した社長の中には、

3年後の目標を決めたことで、それまで後回しになっていた課題へ取り組み始め、1年で当初の3年後目標へ到達してしまった人もいました。

目標を立てたから成功したのではありません。

目標を立てたことで行動が変わったのです。

伸びる人と伸びない人の違い

伸びない人は、

話が「でも」から始まることが多いです。

「でも時間がなくて」

「でも環境が悪くて」

「でも才能がなくて」

もちろん事情はあります。

ただ、事情を説明しても記録は伸びません。

伸びる人は、

「ここができなかった」

「次はこうする」

と考えます。

だから改善できます。

私が選手に聞き続ける理由

私は高校の指導者なので、大学や社会人の目標までは聞きません。

遠すぎて実感が湧きにくいからです。

聞くのは高校3年間です。

高校3年間で何を成し遂げたいのか。

そして、そのためには何秒必要なのか。

何cm必要なのか。

もし新入部員が来て、

「インターハイに行きたいです」

と言ったら、私はたぶんこう聞きます。

「いい目標だね」

そしてその次に、

「それは何秒?」

「それは何cm?」

と聞くと思います。

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