なぜ考えすぎる選手は伸びないのか

指導論

私は選手に対して、

「もっと考えろ」

と言うことがあります。

しかし同時に、

「考えすぎるな」

とも言います。

矛盾しているように聞こえるかもしれません。

ですが、私の中では全く別の話です。

真面目な選手ほど陥りやすい

今まで多くの選手を見てきました。

その中で伸び悩む選手には共通点があります。

真面目なことです。

一見すると良いことのように思えます。

実際、真面目に練習することは大切です。

しかし真面目すぎる選手は失敗を嫌います。

理解してからやろうとします。

完璧にしてから試そうとします。

結果として試行回数が減ります。

動画を見ても感覚は分からない

最近はSNSや動画で多くの情報が手に入ります。

それ自体は素晴らしいことです。

しかし動画を100本見ても分からないことがあります。

感覚です。

実際にやってみないと分からないことがあります。

私はそれを何度も経験してきました。

私自身も最初は分かっていなかった

高校時代の私は、

腰の切り替えという言葉を知っていました。

しかし感覚は知りませんでした。

ママチャリの立ち漕ぎで偶然その感覚を知った時、

初めて言葉と感覚がつながりました。

理解したから感覚を得たのではありません。

感覚を得たから理解できたのです。

考える順番が大切

私は考えることを否定しません。

むしろ社会人になってからは考える量が圧倒的に増えました。

高校時代が0だとすれば、

今は100くらいです。

しかし順番があります。

まず試す。

感覚を得る。

そのあと考える。

私はこの順番が大切だと思っています。

速くなる選手ほどシンプル

伸びる選手は意外とシンプルです。

腰。

加重。

腕振り。

接地。

それぞれを別のものとして考えていません。

一つの現象として捉えています。

逆に伸び悩む選手は、

すべてを別々に考えます。

腰は腰。

加重は加重。

腕振りは腕振り。

結果として身体が動かなくなります。

まとめ

私は考えることを否定しません。

むしろ社会人になってからは、高校時代とは比べものにならないほど考えるようになりました。

ただ、感覚のない理論は机上の空論になりやすいと思っています。

だから私はまず試します。

そして感覚を得てから考えます。

ママチャリの立ち漕ぎもそうでした。

競歩の動きを真似した時もそうでした。

指導も同じです。

考えることは大切です。

しかし競技力を伸ばすのは、考えることそのものではありません。

行動し、試し、感覚を得ることです。

私はそう考えています。

考えすぎる選手が伸びないのではありません。

試さずに考え続ける選手が伸びないのです。

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