【技術解説】自分を指導してみた③

自分を指導してみた

11.61のレースで分かった本当の課題

先日、100mに出場しました。

結果は11.61(-2.0)。

決して満足できるタイムではありません。

しかし今回のレースで私が気になったのはタイムそのものではありませんでした。

「思ったより遅い」

という違和感です。

試合前、私は無風換算で11.2前後を予想していました。

もちろん全盛期ではありません。

それでも、

・ドリルの感覚

・流しの感覚

・身体の動き

を考えると、それくらいでは走れると思っていました。

ところが実際は11.61。

無風換算でも約0.24秒のズレがあります。

私はいつも選手たちに、

①どうだったか

②どこが悪かったか

③どう改善するか

を考えるよう伝えています。

今回、その対象は自分自身でした。

まずは動画を確認した

まずはレース動画を確認しました。

(1着5レーン)

最初に疑ったのは技術です。

スタート。

接地。

加速。

いつも選手を分析する時と同じように見ていきました。

しかし、思ったほど悪くありません。

もちろん改善点はあります。

それでも11.61になるほど技術が崩壊しているようには見えませんでした。

むしろ違和感が残りました。

「本当に原因は技術なのだろうか?」

技術が落ちている感覚はなかった

そもそも私は試合前から技術が大きく落ちている感覚を持っていませんでした。

実際、流しでも大きな違和感はありませんでした。

走り方を忘れた感覚もありません。

腰の切り替え。

接地。

動きそのものは極端に悪くない。

だからこそ、技術以外の原因を考え始めました。

150mの練習を思い出した

そこで思い出したのが試合2日前の150mです。

強い向かい風の中で17.40。

感覚としては100m地点まで11.0〜11.2前後でした。

しかし問題はその後でした。

私は走り終わった後、55分ほどまともに動けませんでした。

今振り返ると、ここにヒントがありました。

もし本当にスピードが落ちているなら、そこまで身体が壊れる理由がありません。

むしろ出力自体は出ていたのです。

本当の課題は技術ではなかった

試合当日も同じでした。

100m。

リレー。

過呼吸気味。

手足の痺れ。

身体の重さ。

これはスタート技術や接地技術では説明できません。

脚が先に終わったのではなく、身体全体が出力に耐えられていませんでした。

私はここでようやく、

今回の課題は技術ではないと確信しました。

もしこれが自分の選手だったら

もし今回の動画を持ってきたのが私の選手だったらどうするでしょうか。

おそらく技術練習は増やしません。

体力強化です。

ジョグ。

補強。

回復力向上。

競技者としての身体作り。

そちらを優先すると思います。

正直に言うと、自分ではあまりやりたくありません。

しかし選手にそう指導するのであれば、自分にも同じことをするべきです。

そのため私は、2000mのジョグを始めることにしました。

まとめ

今回のレースで得られた収穫は11.61というタイムではありません。

分析です。

私は技術の問題だと思っていました。

しかし違いました。

問題だったのは、技術を支え続ける身体でした。

今回のレースは、自分自身に対して行った技術解説であり、身体診断だったのかもしれません。


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