11.16のレースから見えた最大の課題
今回の県選手権100mは11.16(+0.1)でした。
結果だけを見ると、自己ベストには遠く及びません。
しかし、このレースは私にとって非常に収穫の多い一本でした。
タイムだけでは見えなかった課題。
そして、今後何を積み重ねていくべきか。
今回も指導者として、自分自身を分析してみようと思います。
今回のレース動画
まずは今回のレースをご覧ください。
【今回の100mレース動画】
※5レーン5着
レース単体なら5点。でも過程まで含めると80点
まず、このレースだけを評価するなら5点です。
自己ベストには届いていませんし、満足できるレースでもありません。
しかし、半年近いブランクからここまで戻してきた過程まで含めると80点です。
実際、
100m
11.61
↓
11.16
150m
17.40
↓
16.99
さらに、150mを走った後に55分ほど動けなくなっていた身体も、今回はほとんど問題ありませんでした。
身体は確実に戻ってきています。
だから私は、この11.16というタイムだけで今回を評価するつもりはありませんでした。
前半が悪かったことは分かっていた
レース直後から感じていたことがあります。
前半は決して良くありませんでした。
実際、スタートから置いていかれています。
ただ、起き上がりから中盤にかけての感覚は悪くありませんでした。
そのため最初は、
「スタートは課題だけど、起き上がりからはそこまで悪くない。」
くらいに考えていました。
しかし、動画を何度も見返していくうちに、その考えは少し変わっていきました。
最大の課題は0〜10mだった
今回の動画を分析していて、一番大きな課題だと感じたのは0〜10mでした。
私が見ていたのは、一歩目の大きさではありません。
腰の切り替えが始まるタイミングです。
動画を見返すと、
一歩目だけではなく、
二歩目、
三歩目、
そして起き上がる直前まで、
去年より切り替えがワンテンポ遅くなっていました。
その原因を考えていくと、一つの結論にたどり着きました。
軸より前に接地している
動画を見ると、
身体の軸より前に接地しています。
つまり、リーチアウトしています。
本人は速く出ようとしているつもりです。
しかし実際には、
身体を前へ進めるためではなく、
身体を支えるための接地になっています。
その結果、
地面を押している時間が長くなり、
腰の切り替えも遅れます。
今回の課題は、
スタートが遅いことではありません。
切り替えが遅いことでした。
地面は押していい。ただし「短く強く」
ここで勘違いしてほしくありません。
私は、
「地面を押すな。」
と言いたいわけではありません。
むしろ速い選手ほど、大きな力で地面を押しています。
ただし、
短く、強く。
これが重要です。
長く押すほど速くなるわけではありません。
軸の真下で接地できれば、
短時間で大きな力を加え、
すぐ次の一歩へ切り替えられます。
去年の自分は、
その切り替えがもっと自然にできていました。
去年の自分と比較してみる
今回の動画を見たあと、昨年のレース動画も見返しました。
【2025年100mレース動画】
※6レーン1着
見ていて最初に感じたのは、
「速い。」
ではありませんでした。
去年の自分は「強い」選手だった
去年の自分は、
接戦になっても硬くなりません。
リラックスしたまま前へ出ていきます。
60m付近から自然と相手より前へ出る。
速さというより、
レースに負けない強さ
がありました。
あらためて動画を見返して、
「速い選手だったな」
ではなく、
「強い選手だったな」
という印象を受けました。
私は、その強さをもう一度取り戻したいと思っています。
今後取り組むこと
今回の分析で、
0〜10mが最大の課題だと分かりました。
しかし、
それだけを練習すれば自己ベストが出るとは思っていません。
後半までフォームを維持するためには、
競技をする身体そのものを戻す必要があります。
そのために続けているのが2000m jogです。
一般的な有酸素運動ではありません。
私にとっては、
走動作を何千回も反復し、
腰の切り替えを身体へ覚え込ませる技術練習です。
さらに、
競技体力や対乳酸能力も戻していかなければ、
去年のような後半の強さは戻ってきません。
まとめ
今回のレースは、
タイムだけ見れば満足できる内容ではありませんでした。
しかし、
分析したことで、
次に積むべきものがはっきりしました。
0〜10m。
競技体力。
そして、
レースに負けない強い身体。
去年の私は、
「速い選手」
というより、
「強い選手」
でした。
その強さをもう一度取り戻すために、
今日も一つずつ積み重ねていこうと思います。
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