【技術解説】自分を指導してみた②

自分を指導してみた

150m17.40を分析してみた

先日、150mを走る機会がありました。

結果は17.40。

しかも強い向かい風。

正直なところ、記録だけ見れば満足できる内容ではありませんでした。

しかし、動画を見返してみると、思っていたものとは少し違う景色が見えてきました。

今回は指導者として、自分自身を分析してみようと思います。


まずは動画を見てください

オレンジの服です

最初に思ったこと

走り終わった直後の感想は単純でした。

「遅い」

です。

年齢なのか。

練習不足なのか。

スピードが落ちたのか。

そんなことを考えていました。

しかし動画を見返すと、少し違う印象を受けました。


意外と前半は悪くなかった

動画を見ると、序盤から中盤にかけては思ったほど悪くありません。

感覚的には100m地点まで11.0〜11.2秒程度。

全盛期に10秒8〜10秒9で走っていた頃と比較しても、加速感そのものは大きく変わらないように感じました。

実際、序盤50m付近では周囲との差も作れています。

つまり問題は、

「スピードがない」

ではなさそうでした。


本当に悪かったのは何か

動画を見ていて感じたのは、

後半になるほど力みが強くなっていることです。

力む

腕と脚のタイミングが崩れる

重心が下がる

失速する

という流れが見えました。

スピード不足というより、

スピードを維持できなくなっている状態です。


動画から見えた課題

後半になると、腕で無理やり走ろうとしているような動きが見えます。

本来は脚と腕が自然に連動して走れる状態が理想です。

しかし疲労によって同期が崩れ、

腕で頑張る

さらに力む

脚の動きも崩れる

という悪循環になっていました。


F1エンジンを積んだ軽トラ

今回の走りを表現するなら、

「F1エンジンを積んだ軽トラ」

です。

エンジンは悪くありません。

スタートも加速もそれなりに動いています。

しかし車体が持ちません。

走り終わった後は約55分ほど動けませんでした。

特に苦しかったのは、

・鳩尾〜骨盤周辺

・腕周辺

・内臓系

です。

エンジンの問題ではなく、

それを支える部分の問題でした。


指導者として自分を見るなら

もし同じ走りを選手がしていたら、

私は

「もっとスピードを上げろ」

とは言わないと思います。

課題は出力不足ではありません。

課題は出力維持能力です。

必要なのは、

・高い出力を維持する能力

・力まず走る能力

・後半でもリズムを崩さない能力

です。


遅かったのは事実

17.40は決して良い記録ではありません。

しかし今回の収穫は、

「遅かった」

で終わらなかったことです。

スピード不足だと思っていた問題が、

実際には

「出力を支える身体不足」

だと分かりました。

結果は良くありませんでした。

ですが、課題はかなり明確になりました。

指導者としては、

記録以上に価値のある150mだったと思います。

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