高校短距離で指導をしていると、
「ウエイトトレーニングは必要ですか?」
と聞かれることがあります。
私の答えは、
「必要です」
です。
ただし、
「筋肉を大きくするため」
ではありません。
ここを勘違いすると少し話が変わってきます。
私はウエイトトレーニングを否定しない
短距離では大きな力を出す必要があります。
しかも短時間で。
100mでは接地時間が非常に短く、その短い時間の中で力を地面へ伝えなければなりません。
そのためには筋力も必要です。
だから私はウエイトトレーニングを否定しません。
冬期練習であれば、週2回程度しっかり行うこともあります。
むしろ必要だと思っています。
ただし筋肉を大きくしたいわけではない
私が欲しいのは、
「大きな筋肉」
ではありません。
欲しいのは、
「鋭く強い力」
です。
例えば短距離では、何秒もかけて力を出すわけではありません。
ほんの一瞬です。
だから私はクイックリフト系の種目も取り入れます。
筋肉を大きくすることが目的ではなく、
短時間で力を発揮できる身体を作りたいからです。
なぜプライオメトリクスも行うのか
私はウエイトだけで終わらせません。
ウエイトで得た筋力を、そのまま走りで使えるわけではないからです。
ウエイトでは比較的長い時間をかけて力を発揮します。
しかし短距離の接地時間はほんの一瞬です。
そのため私はプライオメトリクスも重視します。
ウエイトで作った力を、
短時間で発揮できる力へ変換したいからです。
そして最終的には、その力を走りへ繋げます。
ウエイトで力を作る。
プライオメトリクスで素早く使えるようにする。
走りで競技力へ変換する。
私の中では、この流れが一つのセットになっています。
シーズン中は考え方が変わる
冬は筋力向上を狙います。
しかしシーズン中は少し考え方が変わります。
私の場合は、
週1回程度
重量もMAXの60%前後
くらいで行うことが多いです。
目的は筋力向上というより維持です。
シーズン中に必要なのは、
ウエイトの記録更新ではなく、
競技力の向上だからです。
ウエイトは主役ではない
ここが一番大切だと思っています。
私のチームでもウエイトの記録は残しています。
何kg挙がったかも分かります。
しかし不思議なことに、
選手たちの写真や動画を見ると、
ウエイトの場面はほとんど出てきません。
出てくるのは、
流し
ドリル
ジャンプ系補強
走り
ばかりです。
なぜか。
選手たちが見たいのも、
改善したいのも、
最終的には走りだからです。
ウエイトの先にあるもの
私はウエイトを重要だと思っています。
でも主役だとは思っていません。
ウエイトで作った力が、
プライオメトリクスでどう変わるのか。
流しでどう使われるのか。
そして実際の走りでどう現れるのか。
そこが大切です。
ウエイトの記録が伸びても、
走りが変わらなければ意味がありません。
逆に、
走りが良くなったのであれば、
そのウエイトには価値があります。
まとめ
高校短距離にウエイトトレーニングは必要か。
私の答えは、
「必要です」
です。
ただし目的は筋肉を大きくすることではありません。
速く走るためです。
ウエイトは大切な手段です。
しかし主役ではありません。
主役はあくまでも走りです。
だから私は、
ウエイトの記録よりも、
その先にある走りの変化を大切にしています。
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