短距離指導をしていると、
「加重が大事だ」
という話を聞くことがあります。
実際、加重はスピードを出す上で非常に重要な技術です。
しかし私は、
「加重しろ」
とだけ指導することはほとんどありません。
なぜなら、加重できない選手には必ず原因があるからです。
今回は、なぜ加重できないのかについて私なりの考えを書いてみます。
そもそも加重とは何か
私が考える加重とは、
単純に体重が乗ることではありません。
腕振りのタイミングと接地のタイミングが合い、
さらに体が軸の位置にある状態で、
地面を押すことができた時に初めて加重が成立すると考えています。
そのため、
ただ体重を乗せようと意識しても加重にはなりません。
必要な要素が揃って初めて加重になります。
原因① 軸の位置で接地できていない
加重できない選手でよく見られるのが、
軸の位置で接地できていないケースです。
体より前で接地してしまうと、
地面を押す前にブレーキがかかります。
すると体重を上手く地面へ伝えることができません。
私はまず、
接地位置や体の位置関係を確認することが多いです。
原因② 腕振りと接地のタイミングが合っていない
加重は下半身だけの問題ではありません。
腕振りと接地のタイミングがズレていると、
全身の力を地面へ伝えることが難しくなります。
足だけで頑張って押そうとしている選手は意外と多いです。
上手な選手ほど、
腕振りと接地が自然に連動しています。
原因③ 腰の切り替えが遅い
私は普段から腰の切り替えを重視しています。
腰の切り替えが遅いと、
軸が上手く移動しません。
結果として、
接地しても加重できる位置まで体が運ばれないことがあります。
加重ができない原因を探ると、
実は腰の切り替えに行き着くことも少なくありません。
加重だけを意識しても解決しない
加重は非常に大切な技術です。
しかし、
加重できない原因は選手によって違います。
- 接地の問題なのか
- 腕振りの問題なのか
- 腰の切り替えの問題なのか
まずはそこを見つける必要があります。
だから私は、
「加重しろ」
ではなく、
「なぜ加重できないのか」
を考えることを大切にしています。
まとめ
加重できない選手には、
- 軸の位置で接地できていない
- 腕振りと接地のタイミングが合っていない
- 腰の切り替えが遅い
といった原因があることが多いです。
加重は単独で存在する技術ではありません。
様々な要素が噛み合った結果として発揮される技術です。
もし加重できないと感じているなら、
加重そのものではなく、
「なぜ加重できないのか」
という視点で自分の走りを見直してみてください。
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