陸上を始めると必ず言われる
陸上を始めると、多くの選手が一度は言われます。
「もっと腕を振れ」
私も言われてきました。
しかし高校生の頃は正直よく分かりませんでした。
腕を一生懸命振っても速くならなかったからです。
腕を振るとは腕を動かすことではない
まず最初に伝えたいことがあります。
腕振りは腕だけを動かすことではありません。
私はよく、
「足は鳩尾から生えていると思え」
と伝えます。
もちろん本当に生えているわけではありません。
しかし、その方が身体全体で動きを考えやすいからです。
腕も同じです。
腕は肩甲骨から生えていると考えています。
だから本来は肩甲骨から動くものです。
最低限欲しい形はある
私は腕振りにまったく形がないとは思っていません。
肘は90度前後。
前に振った時は指先が目のライン付近まで上がる。
後ろにもある程度引ける。
そのくらいは欲しいと思っています。
でも細かい形は気にしない
ただし、
私は腕振りの方向を細かく修正することはほとんどありません。
多少斜めでも構いません。
リラックスして振れているのであれば問題ないと思っています。
なぜなら、
選手ごとに骨格が違うからです。
腕振りの形を揃えようとすると、その選手の骨格を否定することになる場合があります。
腕振りでリズムを取らない
ここが私の考え方です。
腕振りが悪い選手を見ると、
多くの場合は肩や腕に力が入っています。
そして腕振りでタイミングやリズムを取ろうとしています。
私はそこをあまり良い状態だとは思っていません。
本来意識するべきなのは、
切り替えだったり、
加重のタイミングだったりします。
腕で走るのではなく、
身体全体で走ることが大切です。
私が見ているのは腕振りではない
もちろん腕振りは見ています。
しかし本当に見ているのは、
なぜその腕振りになっているのかです。
肩が力んでいるのか。
切り替えが上手くいっていないのか。
加重のタイミングがずれているのか。
腕振りそのものより、その原因を見ることの方が多いです。
最後に
私は腕振りを大切だと思っています。
ただし、
腕振りを目的にはしていません。
肩甲骨から自然に動くこと。
身体全体が連動すること。
切り替えや加重のタイミングが合うこと。
その結果として腕振りが良くなる。
私はそう考えています。
だから私は、
「もっと腕を振れ」
よりも、
「なぜその腕振りになっているのか」
を大切にしています。
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