100m後半失速の原因を考えたら、体力不足ではなかった

競技人生

100mを走っていて、

「前半は良かったのに後半で失速した」

という経験はないだろうか。

私自身、最近の地区総体で11.61を記録した。

走り終わった直後は、

単純に体力不足だと思った。

しかし動画を見返し、自分なりに分析を進めていくと、少し違う結論に辿り着いた。

今回はその過程を書いてみたい。

最初は体力不足だと思っていた

レース後の感覚としては、

とにかく後半が苦しかった。

前半は思ったより走れている。

しかし60mを過ぎたあたりから失速し始めた。

そのため私は最初、

「体力不足だな」

と思った。

実際、1月から6月中旬まで陸上らしい練習はほとんどしていない。

体力が落ちていても不思議ではない。

しかし前半は思ったより悪くなかった

ただ、動画を見返すと違和感があった。

もし本当に体力不足だけが原因なら、前半から走れていないはずである。

しかし実際は違った。

前半部分はそこまで悪くない。

考えてみると、私はこの期間に会社のフットサルを続けていた。

しかもプレースタイルは完全にスピード重視である。

そのため加速能力や短時間の高出力はある程度維持されていたのかもしれない。

問題は後半だった。

後半で何が起きていたのか

動画を見ると、60m付近から少しずつ接地が前に入っていた。

接地が前に入る。

するとブレーキが増える。

重心が落ちる。

進まなくなる。

その結果、余計に疲れる。

私は最初、

疲れたからフォームが崩れた

と思っていた。

しかし順番は逆だった。

接地が前に入ったから疲れたのである。

なぜ接地が前に入ったのか

さらに掘っていくと、原因は接地ではなかった。

私の中で一番大きかったのは、

腰の切り替えのキレ

である。

私は短距離において、

腰の切り替えを非常に重視している。

2022年に100m10.70、200m21.54を記録した時も、この部分の感覚は非常に良かった。

しかし今回は違った。

半年近く陸上らしい練習をしていなかったため、腰の切り替えのキレが落ちていた。

その結果として接地が前に入り始めたのである。

2022年の私はなぜ落ちなかったのか

私はよく、

2022年の自分は速い選手というより強い選手だった

と思っている。

200m21.54の時も、最後に伸びているように見えた。

もちろん実際に加速していたわけではない。

私自身は最後までほぼ同じ感覚だった。

しかし周囲の選手が落ちる中で、自分だけが落ちなかった。

だから伸びて見えたのである。

当時は腰の切り替えのキレが最後まで維持されていた。

接地も崩れない。

だから最後まで同じ出力で走り続けることができた。

短距離は50歩前後を維持する競技である

100mは約50歩前後で走る。

重要なのは、一歩だけ速く走ることではない。

50歩前後を同じ質で続けることである。

フットサルでは前半部分の能力は維持できた。

しかし50歩前後を同じ質で走り続ける能力は維持できなかった。

今回の失速は、その差が表れたのだと思う。

原因分析を続けることに意味がある

最初は体力不足だと思った。

しかし分析を進めると、

接地の問題が見えた。

さらに掘ると、

腰の切り替えのキレ不足が見えた。

結果だけ見れば11.61である。

しかし結果だけでは本当の原因は分からない。

私は選手にも、

「どうだったか」

「どこが悪かったか」

「どう改善するか」

を考えてもらっている。

今回の記事は、まさに自分自身にそれを行った記録である。

思考をやめた瞬間に改善は止まる。

だから私は今日も原因を掘り続ける。

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